ダーツの投げ方
ダーツの3つの基本
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- 握り方(グリップ)
- ダーツのグリップは一般的に2本指で握るツーフィンガーグリップ、3本指で握るスリーフィンガーグリップ、4本指で握るフォーフィンガーグリップがあります。安定して投げる事が出来ればどのグリップ方法でも問題はありません。どのグリップでも共通する項目は、強く握らずに親指の腹でダーツを支えるということです。 ダーツのトッププロと呼ばれる人達は、スリーフィンガーグリップが多いようです。
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- 立ち方(スタンス)
- ダーツのスタンスは一般的に正面で構えるオープンスタンス、真横で構えるクローズドスタンス、その中間のスタンダードスタンス(ミドルスタンス)の3種類があります。 これもグリップ同様、安定して投げる事が出来ればどのスタンスでも問題ありません。上級者やトッププロのスタンスはクローズドスタンスやスタンダードスタンスが多いようです。
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- 投げ方(スローイング)
- ダーツの基本の中で一番重要なのがスローイングです。スローイングの基本要素はアドレス(構え)、テイクバック、リリース、フォロースルーの4つです。狙うターゲットごとに全て毎回同じスローイングになること、同じ軌道を描くことが重要です。毎回同じ軌道を描くには毎回同じフォームで投げることが重要で、自分で基準となるスローイングポイント(※1)を見つけることも重要です。 ※1.利き目でティップとターゲットを直線で結ぶ等
スローイングの4つの基本
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- アドレス
- アドレスとは、スローイングする直前の構えのことです。ダーツボードのターゲットエリアとダーツ(矢)と目線を一直線に構えるようにします。 この時、肘から先の部分は地面と垂直にして、利き目で合わせるとズレが少なくなります。
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- テイクバック
- テイクバックとは、アドレスの状態から投げる直前の腕を引く動作のことです。一般的にはこのテイクバックの動作は小さければそれだけブレる確率は少なくなります。丸めたティッシュをゴミ箱に投げ捨てるように、手首の返しだけで投げれれば理想です。…がそういうワケにはいきません。ダーツを飛ばすのに必要最低限だけのテイクバックを心掛けます。
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- リリース
- リリースとは、ダーツを放す動作のことです。そしてダーツをリリースする位置をリリースポイントといいます。このリリースポイントを毎回同じ、つまり一定にすることがとても重要です。リリースポイントは身長によって変わってくるので、「ここでリリースするべき!」というのは人それぞれ違います。自分のリリースポイントを見つけ、毎回同じリリースポイントでリリースするようにしましょう。
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- フォロースルー
- フォロースルーとは、リリースした後の腕を伸ばしきる動作のことです。ゴルフでも野球のバッティングでも打った瞬間に体の動作を止める人はいないと思います。フォロースルーはスムーズなダーツの軌道を描くのに必要です。投げ終わった後の手首がターゲットと一直線になっているように心掛けます。
美しいフォームが美しいスローイングを生む
まず徹底的に身に付けたいのは美しいフォームです。むしろこれが全てと言っても過言ではありません。
ダーツは再現性のスポーツです。フリーキックの名手デイビッド・ベッカムやミハイロビッチ、ジーコなどの名選手も、それぞれフォームは違いますが、皆毎回機械のように同じフォームでフリーキックを蹴っています。イチローや高橋由伸などの名バッターもそれぞれバッティングフォームは違いますが、それぞれ機械のように同じフォームでバットを振っています。
ダーツのトッププレイヤーであるポール・リムや、フィル・テイラー、えぐちょの愛称で知られる江口祐司、谷内太郎などの有名選手は、それぞれフォームは違いますが、各々毎回機械のように同じフォームでスローしています。それぞれ自分に合ったフォームを毎回同じ動作で投げれば、ダーツは安定します。まずは反復練習で毎回同じフォームで投げることを心がけましょう。練習あるのみです。
基本フォームの身に付け方
フォームは人それぞれ違うと書きましたが、基本の軸となる部分は皆共通しています。
ダーツスローイングフォーム共通項目
- 下半身の安定
- ターゲットとセットアップは一直線
- 毎回同じリリースポイント
大きく分けるとこのような共通項目があります。これらの共通項目を毎回同じフォームで投げれるようになるには反復練習しかありません。ダーツを持たないで軌道をイメージしながら素振りするのも効果的な練習方法です。素振りの時も必ず自分の投げたダーツの軌道をリアルにイメージします。ブルをイメージしたならブルの効果音、トリプルならトリプルの効果音も忠実にイメージするとより効果的です。